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仲介会社の報酬の比べ方。料率よりも先に見たい3つの点

同じ「レーマン方式」でも、基準とする金額によって成功報酬は大きく変わります。料率の前に確かめたい3つの点と、比べるための質問をまとめました。

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この記事の要点

  • 成功報酬は、料率を掛ける「基準の金額」によって大きく変わります
  • 小規模な案件では、料率よりも最低報酬額が実際の負担を決めます
  • 成約しなかった場合に戻らない費用があるかどうかも、あわせて確かめます

M&Aの支援機関を比べるとき、多くの方がまず料率をご覧になります。ところが、多くの会社が同じ「レーマン方式」を採っているため、料率だけを見ても違いは分かりません。

実際の負担を左右するのは、料率の手前にある3つの点です。

① 料率を、何の金額に掛けるのか

レーマン方式は、取引の規模に応じて料率が下がっていく方式です。5億円以下の部分は5%、という形で計算します。

問題は、この料率を何の金額に掛けるかです。代表的な基準は2つあります。

  • 株式の譲渡代金:株主が受け取る金額を基準とする
  • 移動総資産:譲渡代金に、会社の負債を加えた金額を基準とする(加える負債を有利子負債に限る場合と、負債の総額とする場合があります)

成功報酬の基準の金額

移動総資産譲渡代金に負債を加えた金額
=
株式の譲渡代金
負債加える負債の範囲も確かめます

移動総資産を基準とすると基準額は大きくなり、何を基準とするかで報酬額が変わります

たとえば、株式の譲渡代金が3億円、会社の有利子負債が2億円の場合を考えます。

基準 基準の金額 成功報酬(5%)
株式の譲渡代金 3億円 1,500万円
移動総資産 5億円 2,500万円

同じ5%でも、報酬は1,000万円変わります。借入の多い会社ほど、この差は大きくなります。

どちらの基準が正しいというものではありませんが、ご自身の案件に当てはめるといくらになるのかを、契約の前に計算してもらうことが宜しいかと思います。

② 最低報酬額はいくらか

多くの支援機関は、成功報酬の下限となる最低報酬額を定めています。

譲渡価格が1億円の案件を、料率5%で計算すると500万円です。しかし、最低報酬額が仮に2,000万円であれば、支払う報酬は2,000万円となり、譲渡価格の2割に当たります。

小規模な案件では、料率ではなく最低報酬額が、実際の負担を決めることになります。

③ 成約しなかった場合に、戻らない費用はあるか

  • 着手金:契約の時点で支払う。成約しなくても、通常は戻りません
  • 中間金:基本合意などの節目で支払う。破談の場合の扱いは会社によって異なります
  • 月額報酬:契約期間中、毎月支払う

これらが設定されていること自体は、支援機関が準備に手間をかけることの裏返しでもあり、一概に不利とはいえません。大切なのは、どの業務の対価であるかが説明されているかです。

比べるための5つの質問

支援機関と面談する際に、次の5つをお尋ねになると、条件を同じ物差しで比べられます。

  1. 成功報酬の基準は、譲渡代金と移動総資産のどちらでしょうか
  2. 当社の場合、成功報酬はおよそいくらになるでしょうか
  3. 最低報酬額はいくらでしょうか
  4. 成約しなかった場合に、返還されない費用はあるでしょうか
  5. 契約が終わった後に報酬が発生する期間(テール条項)は、どのくらいでしょうか

当社の場合

当社では、業務の性質に応じて報酬の体系を2つに分けています。

  • 仲介業務:着手金・月額報酬はなく、完全成功報酬制です。最低成功報酬額は500万円です
  • FA・コンサルティング業務:譲渡の準備や組織再編の支援など。着手金と月額報酬をいただき、成功報酬はありません

成功報酬の基準は、案件の規模に応じて、移動総資産とする場合と、株式譲渡代金などの取引金額とする場合があります。どちらを用いるかと、その場合の金額は、契約の前に書面でご説明します。

詳しくは料金・報酬体系のページに、料率の表と金額の例を掲載しています。

この記事に出てくる用語

報酬レーマン方式支援機関の選び方

本コラムは一般的な情報の提供を目的としたものであり、個別の事案に対する助言ではありません。実際のご判断にあたっては、専門家にご相談ください。

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